女性のネイル文化はかなり発展・定着してきたけど、メンズネイルはまだまだ未開拓分野。
この記事に辿り着いたあなたが「ネイルやってみたいな」と思ってる男性ならきっとかなりの少数派。
とはいえ現状少しずつ、メンズネイルは幅広い層に受け入れられつつあります。
セルフネイルを楽しんでいる人です。ポリッシュ(マニキュア)ではなくジェルネイルを使ってます。
メンズネイル仲間を増やすべく、最近は男性限定で格安体験募集もしてみてます。
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僕がメンズネイルを始めた経緯
始まりはネイリストの友人にネイルチップ制作の体験をさせてもらったり、フットネイルの施術をしてもらったこと。
それからしばらくは約4千円で買ってみたネイル入門キットと分けてもらった資材で、思うがままネイルチップを作ってました。
きれいなのが作れるようになったら楽しいかな、ひょっとしたら売れるかな等と考えてるうちじわじわと技術が身につき、いつからか「自分の手にもやりてえな…」と考えるようになりました。
ということで、勤務先が基本的にネイルNGのため週末にだけド派手に施術する「週末ネイル」の運用開始。
が、週末だけでは当然物足りず。
平日怒られない程度にしめやかに試行錯誤する「平日ネイル」の運用開始。
現状運用では1デザインの上限期間が6日間となりオフ頻度がかなり高いです。
気に入った時にも数日で剥がす運命なのは悲しいですが、多少アラが出たり失敗してもそこまで気にならない。
セルフ勢の割には練習機会を多く取れるというメリットもあります。
メンズネイルは気持ち悪いのか
本題に入るので先に言っておきます。僕は今でこそメンズネイルの啓蒙をしていきたいとか考えてますが、 始める前まで「男でネイルはちょっと気持ち悪いな」って思ってました。
人はよく知らないものを怖がる
人間は知らない物事に対して怖いとか気持ち悪いとか感じるようにできています。
それは生き物の生存のための本能。見慣れないものや理解できない仕組み、要は「よく知らない物事」に対して警戒心を持って一旦距離を取れる生き物ほど個体数を増やしてきました。
時にネガティブな評価を受けるかもしれない
あなたが急にメンズネイルを初めたら、あなたの周りのごく一部の人からは「ちょっと気持ち悪いな」程度のことは思われるかもしれません。
メンズネイル人口はまだまだ小さいですし、爪にあれこれ施されてる男性を見たことない人が沢山います。よく知らなければ怖いと感じるかもしれません。
一度はびっくりしちゃった人でも、何回か見て慣れれば何とも思わなくなります。そしてずっと前から良き理解者だったかのように自身の記憶を改ざんして、馴れ馴れしく近付いて来るはずです(笑)
ネガティブなリアクションを取ったこと自体を忘れてしまうので、こちらも忘れましょう。
とはいえ2021年12月現在の僕個人の感覚ですが、石川県金沢市在住の男性が自分の思うかっこいい or 可愛いネイルをして日常を暮らしてても、誰かから非難を受けることや奇異な目で見られることはほとんどありません。
こちらから話題に上げなくても、女性はすぐに気付いてくれる人が多いです。対面のリアクションとしては一瞬驚かれた後に褒めてもらえることがほとんどです。
時代は常に良い方へ変化する
あまり昔を語るには僕はまだまだ若いですが、それでも10年、20年前から見ると今は良い時代になりました。
大半の人にとって見慣れない格好をして歩いても石を投げられないというか、むしろそんなことする人に対して逆に非難が飛ぶような雰囲気すらあります。
当然だけど、他人のあれこれに文句つけたがる人の方がダサいし恥ずかしいよね。
新しいデザイン・素材の服を着てみて、考え方は柔軟に、真正面から発信していくのが格好いいんだよって言える時代にまだまだ変わっていきます。
メンズネイルは楽しいのか
説明するより体験してもらう方が理解は早いんですが、説明してみます。
爪に色や模様が入ると楽しい…!
ずっと「これが普通」と思って生きてきた体のいち部分に色・デザインが入れられるインパクト。
仕事中、事あるごとに目に入ってくるかわいい何か。
「誰か気付いたかな?」とそわそわしますが案外みんな気付いてくれません。
服選びが変わる
ON(お出かけ)編
たいていの男性の肘より先って、ファッション性に乏しいんです。このあたりでお洒落しようと思ったらまあまあ頑張んなきゃいけないんですよね。
目を引くリングだったり。時計のバンドとかで差し色を入れたり。
指先で遊べると言わずもがなファッションの幅が広がります。
思い出してください。生まれて初めて髪染めたとき「持ってる服ぜんぶ似合わんwww」ってなりませんでした?
10本の指先に色を乗せる選択肢はソレに近いインパクトがあります。
こんなこと言ってるとネイルってまあまあオシャレ上級者にしか扱い難しいんじゃないかと思われちゃいそうですが、全然そんなことなくて。
ツメ以外の服装だけみるとすっごい地味で全然見どころない激ダサ(言い方)な感じのトータルファッションでも、 最低限髪のセットとネイルをキメるといきなりオシャレな感じになったりします。
全身シンプルでも爪色次第でかなり締まる。
僕自身ネイル始めてから、使うアクセサリーは地味色ばかり。
立たせたいアクセントカラーは爪に持たせればいいから、脇役はほぼ何もしなくていいんですよね。
OFF編
ネイルはいわゆるもっとオフな、服を選べない(選ばない)時間にも効果が続きます。
自宅でパジャマ姿でも。会社の制服でも。
手元を見れば試行を凝らしたお好みのデザイン。
これに慣れると何も乗ってない自爪を見た時に更地感に心がしんどくなります。ここがネイル沼です。
ファッション枠としてみるとコスパいい
施術の盛り込み内容やお店の料金帯によりますが、月1回ネイルサロンに行くとして約5千円としましょう。
それも高いなと思えば、ちょっと頑張ってある程度セルフでできるようになれば初期投資数千円。ランニングコストは雀の涙ほどです。
ネイルサロンさんって技術料諸々で結構持っていくけど材料原価は案外お安いのよ。(もちろん高級なものも沢山あります)
ネイルで得られるファッション的インパクトを他の物で賄おうとすると、中々こんなにお安くできないと思います。僕も若かりし頃、お洋服に毎月10万円くらい突っ込んでた時代がありますが、今やってるネイルほど表現の幅は得られなかったと思う。髪だって服だって、5千円の課金でそんなに大げさな変化起きないでしょ。
もちろん爪で全てのことをできるわけじゃないけど、楽しさに対するコストパフォーマンスはとっても良いジャンル。
一部の女性陣から「わかってる人」的な評価を得られる
これはちょっと割れるところかもです(笑)
ただネイルの繋がりから女性の知人・フォロワーは増えました。
目指すデザイン、ひょっとしたらライフスタイルなんかも全然違うかもしれないけど、ネイル楽しい!っていう共有できる話題は大きい。
メンズネイルの課題点
歴の超浅い僕がこんなこと言うのはおこがましい感じがしますが…思うにメンズネイルというジャンルの抱える課題点は多いです。
上の方のメンズネイルは気持ち悪いのかで触れた話に近いですが、多くの男性からのメンズネイルに対するネガティブな意見・印象は
- 目につくメンズネイル作例
- あるいは想像上のメンズネイル
このどちらかが好みにハマらないだけじゃない?と思ってます。
もちろん既存のデザインが似合う男性も沢山いるだろうし、好きでやってる方を否定する意図はありません。
僕自身、まあまあ骨格もガッシリしてるし手指も全然細くない。普段のファッションも特に中性的ではない。
パッと調べて見えてくるメンズネイルデザインの大半がなんか似合わないんですよね。
とはいえネイルのすべてが合わないわけじゃない。
思い立って自分の感性であれこれやってみると好評頂けることの方が多いです。
つまりメンズネイルは作例の幅がまだまだ足りてない。
メンズネイル人口が小さいため、本来なら細分化されて立ち上がるべきジャンルが確立されていないんだと考えてます。
きちんと間口が広がって人口が増えてジャンルが掘り下がっていけば、 例えばその辺の普通のおじさんの爪に乗ってても変じゃないネイルデザインが出てくると思ってます。ここには携わっていきたいな。
一石投じていきたいところ
このあたりに微力ながらパワーを注いでいきたいと思ってます。
- 多様な男性らしさを表現できるネイルデザインの模索、提案。
- メンズネイルにまつわるライフスタイルの模索、提案。
- またそれにまつわる啓蒙(当記事含む)。
何度も言ってしまうけど、まだまだいろんな意味で未開拓なんですよね。
男性感覚として「多数のレディー達から支持され市民権得てきた割にはまだまだ不便な素材使ってるんだな」と思う程度には、材に求められるテクノロジー側の進歩の余白があり。
メンズに限らずネイルは今後確実に、テクノロジーの進歩につれてまだまだ手軽に身近になっていきます。
長さ出しして面積大きな爪にがっつりアートやってきた女性達から見れば、基本的に短く整えられてる男性の爪上でやれることなんてそもそも少ない。
それでも、質素で簡単なメンズネイルから一度体験してみてほしいと思う。できるだけ多くの人に。
鏡を見なきゃわからない髪型の変化よりよほど、自分の目に映る景色が変わるかもしれません。
メンズにはセルフネイルがおすすめ
やんわり言っちゃってるつもりですが、メンズネイルの現状としては供給側のローカライズが追いついていない。細かくいうと変化の先を狙っている人が少ないと考えてます。ましてネイリストの多くが女性で、男性のネイル導入に関わる実績も実はそんなに持っていない。
ひょっとするとイチ素人の男性の方がその個人の感覚で「いい」と思うデザインが頭にあるなら、自分でやっちゃったほうが早いかもしれない。
でも自分でネイル施術まで漕ぎ着ける自信がなかったり、どういうデザインがいいかそもそもわかんないやって人は多いと思います。
それなら信頼できるネイリストさんを近くで探すのがいいです。デザインを持ち込んでみたり、一緒に考えてもらったりしましょう。
サロンとして大々的にアピールしていなくても、実は男性がネイルしに来ることには歓迎ムードなところが多いです。
また逆に「公言はしてないけど、男性のお客さんはお断りしてます」というお店も。
とにかく体験に勝るものなし。サロン探しは ホットペッパービューティー か楽天ビューティが鉄板。
僕はたまたま何でも相談に乗ってくれる仲の良いネイリストさんが近くに居たので導入が心強かったです。
たくさん読んでくれてありがとうございます。
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