どうも。ぬめりとり太郎です。
・雨の多い石川県金沢市に住んでるけどバイクに乗りたい!
・実際どれくらいバイクに乗れるの?
・雨の日のバイクは楽しい?装備は?
・一緒にツーリングに行ける彼女も欲しい!
免許取得に関する費用・期間・技能なんかの普遍的な情報は巷に溢れかえってるけど、人口100万以下ぐらいの地方都市でどうなのかという情報はさっぱり上がってこない。僕の住む石川県金沢市においても同様だ。
バイクに乗りたいと現実的に考え始め、34歳で普通二輪免許を取って、何かとふんわりしててよくわからんなりに勢いで買ったバイク(YZF-R25)にまたがって1年半で22000km、金沢を拠点に走り抜けてきた。
それはそれで最高に楽しかったんだけど知識不足ゆえに多少危ない思いもしてきてる。皆が同じ轍を踏む必要もないと思うから実体験に教訓を添えて紹介するよ。
それを聞いて「無理するとこだった」な人には無理を避ける材料になるし、
「いやそれでも乗るっしょ」な人にはそれはそれで一定のリアリティを与えられるはず。
石川県に住んでたら実際どれくらいバイクに乗れるのか
1年で215日乗れる。ツーリングには40回行ける。
いきなり数字だけ言われてもびっくりするだろうから、僕の実際の1年間のデータを見てもらいたい。
血反吐を吐きながら集計した。
ぬめりとり太郎の年間走行からみる四季
これが僕のバイク乗り出し1年間の走行データだ。見方によってはめっちゃ個人情報になりそうだけどあまり気にしないでおく。大事そうな数字はこのあたりだ。
バイク移動(100km未満) | 175日 | 計 7,520.1km |
バイク移動(100km以上) | 40日 | 計 8,479.9km |
バイク合計 | 215日 | 計 16,000km |
クルマ移動 | 235日 | 計 7,060km |
集計期間はバイク納車から1年間。
開始日4/25時点で二輪免許取得済み。任意保険適用済み。
移動データはGoogleマップのタイムラインから365日分、手作業で取得。
(データまとめて抜き取れる方法あった気がしてたんだけど見つからなくてゲボ出た)
縦棒の要素は3種類。
1.バイク移動(100km未満)
2.バイク移動(100km以上)
3.クルマ移動
なおこの期間の僕は
通勤(往復約15km) 行きと帰りで雨or雪に降られないならバイク乗る。
私用のお出かけ 行きと帰りで雨or雪に降られないならバイク乗る。
ツーリング カッパで凌げないほど派手に降られ続けるのでないならバイク乗る。
というまあまあバイクのことしか考えられない精神状態で生活している。
世の中の多くの人にとって、体力的にも生活のご都合的にもここらが上限ではないかと思う。
Googleマップのロケーション履歴の移動距離はバイクのODOメーターと比べるとちょっと短めに計算されてしまうので、バイク側のメーターを信用する(基準とする)ことにして誤差率分を加算修正。
実際1年間のGoogleマップ側のバイク総走行距離は13,853kmだが同期間を経てバイクのODOメーターは約16,000kmを指したので、マップ側の全日数分の走行距離に1.16(16000/13853)を掛けたものをグラフ化した。
夏は暑い、けど乗れる
夏は暑い。めっちゃ普通のことだけど。2回くらい熱中症になりかけて、ちゃんと死ぬかと思った。
とはいえ水冷250ccのバイクならコミネのフルメッシュジャケットがあれば気温33度くらいまでは乗り切れる。
暑さでしんどいなりに8月はお盆休みもあり走行も一番多く、ひと月で2900km走ってた。
みんなが思ってる秋はほぼない
暑さの猛威が終わったら適温下で走行風を感じられる秋、と思うよね。
まあほぼ間違いです。気持ちの良い秋は1週間くらいしかない。実質秋なんてありません。
真冬は寒くて乗れない
僕の実績としても12〜2月の3か月間はほぼバイクには乗れてない。
二日間ほど走行長めの日があるけどけっこう無理してる。
「ボキは真冬もおバイク乗っちゃうよ~?笑」
をやりたかっただけで、多分ぜんぜん楽しめてはいない。危ないし辛いので真似してはいけない。
会長
凍結さえしてなきゃ乗れる。
ワシが若い頃は云々
というインターネット老人会界隈のツワモノの言うことを真に受けて乗る気満々だったのだけど、冬用バイク用品とされてるほぼすべて(上下で3〜4万円くらい)を導入しても普通にめっちゃ寒い。バイクの寒さは経験のある人にしか分からない。
気温0℃付近となると「我慢したら乗れる」のレベルを簡単に超えてしまう。真冬にバイクに乗ろうと思ったら、普通の防寒着としてはマイナス15℃でも大丈夫くらいの装備品が必要だ。かつ、バイクの操縦に支障ない程度に動きやすいことが必須。
正直、お高くて高性能な電熱ウェアしかないです。グローブ・ジャケット・パンツとバッテリー群で一式8万円くらいは覚悟しよう。
たかが3か月、されど3か月。
8万円ぶっ込んででも乗りたい気持ちはあったけど、おバイク初年度の僕にはちゃんとした電熱ウェア一式を揃え切るほどの気合は残されてなかったよ。
春はバイクの季節
雪解けが進んで気温が10度を超えてくる3月から、梅雨の憂鬱を感じ始める5月くらいまでがバイク乗りにとって一番のオンシーズンだと思う。
年間通じて「普通に乗れる」日が数週間も続くシーズンは春を除いておそらくない。
同じ日本でも北陸以外の一部地方では、ひょっとしたら違うかもしれない。
北陸、少なくとも石川県でバイクに乗るなら春の数か月間を逃す手はない。
「バイクの免許を取るなら春に間に合うように」
と言いたいところなんだけど。
2021年現在、石川県内で冬季に二輪教習やってる教習所はほぼないと言っていい。
僕も春先に思い立って教習所の入校手続きをしたタチだけど、実際に学校として教習が開始されたのは4月第1週からだった。各校毎年ちょっとずつ違うようだから、免許取得を意識するならシーズンは早めに確認したほうがいい。
総合して言えること
装備品は一旦、夏冬だけでいい
バイクの装備は始めは夏用と冬用があればいい。秋なんてないからね。
そんでもって前述の通り「春らしい春から乗り始める」ことは結構稀だからあまり気にしなくていい。
夏用のメッシュジャケットから買ったなら、春秋にはその下にでも上からでも着られる防寒着があればしばらくは凌げる。冬になるとその発想では越えられない壁が訪れるので、冬用を1着買う。
逆に春秋モノを先に買っちゃうと何をどうやっても夏が無理になる。
どうせ別に真夏用を買うことになるなら、はじめから夏冬の2通りプラスアルファで一旦完成させるがベストだ。
初心者・入門者が中間性能の充実を望むのは望みすぎ。
予算が潤沢にある人は突っ込んでいけば幸せになれるけど、免許と車体と初期装備にヒィヒィ言った層の人(ぼく)たちに関して言えば、何年か乗ってる間にかゆいところに手を届かせる感じで足していけばいいです。
導入の優先順位を誤ると、夏の暑さにも冬の寒さにもぜんぜん丸っきり耐えられない。
カッコいいだけで暑さにも寒さにも振れてないようなライディング用品に高額出しちゃうと資金的に後がしんどいかもしれない。
雨の日は乗りたくない
僕はもう雨の日にバイクには乗りたくない。
ここは「弁当忘れても傘忘れるな」のいわれをもつ石川県金沢市。
全国的に見ても特に雨の多い北陸でバイクに乗ると決めた上で、こんな弱音を吐いてどうすると思っていた時期が僕にもありました。
でも、運転は視界悪い&スリップを気にして怖いばっかりで全然楽しくない。その上、後処理はめんどくさい。基本的におすすめしない。
カッパが要る
ライダーが濡れない装備(カッパ上下)が必要。
費用 安いものならワークマンで4千円程度。
手間 着脱が地味に結構めんどくさい。バイク用のカッパって走行風でバタつかないことが最低条件だから、フィット感良く着られる代わりに着脱もなんかめんどくさいのよ。
バイクは濡らすと錆びる
結構言われてたけどね。よく分かってなかった。
ある程度濡らしちゃったバイクには防錆対応が必要。
費用&手間 チェーンの清掃&注油に掛かるクリーナーとルブ代。最低限の洗車。
雨に降られて帰ってきたなら、次の雨が止んで日が出てる時の強制タスクとして洗車諸々がついてくる。自宅ガレージある人は晴れ待ちしなくていいから強いね。僕は賃貸住まいで作業できるガレージありません。
ちなみに甘く見てるとバイクって乗り物はほんとにけっこう錆びる。
ツーリングの出先なんかでちょっと降られちゃうのは仕方ないとして、僕はその時降ってるor降るのが分かってる状況下だと乗る気はほぼ起きなくなった。サビ取り疲れた。
まとめ
石川県は他の地方と比べたら雨のウザさがチラつくことが多いと思うけど、ぶっちゃけ雨に関する苦労はバイクの苦労全体でいうところの数割だと思ってて。そんなに大した問題じゃない。
会長
車体管理、任意保険、盗難対策、体力づくり、技術向上、排気量マウントおじさん…etc
あれもこれも全部揃えて対策してバイクと向き合わないとダメだよ
これだから若いやつは…
じゃあ他の部分も総合してどうなのかって話になってくるけど、ボリュームがすごいことになるのでまた別の記事で触れていくよ。
本記事ではバイクに乗る上で、石川県金沢市にフォーカスした話として一旦まとめるね。
僕の年間データでも示した部分。
極限まで雨を避けて、真冬の寒さに負けたとしても、1年で215日乗れる。
ツーリングにも40回行けるよ。
彼女はできないよ。
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